アニサキス症について 
   アニサキス    
    アニサキスはクジラ、イルカ、アザラシなどの海産哺乳類を最終宿主とする線虫類で成虫は
  これら宿主となるクジラ、イルカなどの胃の中に寄生し産卵された卵は糞便とともに海中へ排出
  されます。海中で孵化した幼虫は中間宿主であるオキアミに摂取され第二期幼虫となり、次いで
  それをエサとするサバやスルメイカなど待機宿主の体内で第三期幼虫となります。これをクジラや
  イルカが食べることでアニサキスは最終宿主の体内に侵入してはじめて成虫へと成長します。

    人に被害を及ぼすのは主に第三期幼虫でこれが寄生した魚介類を生食することでアニサキス
  症を引き起こします。日本近海では150種以上もの魚類からアニサキスの寄生が確認されている
  のでサバやスルメイカ以外にも魚介類を生食する際には注意が必要です。
 
    第三期幼虫は体長10mm〜40mmと肉眼でも確認できる大きさで誤って人が摂取してしまうと
  胃酸には強くしばらくの間は体内で生き続けることになります。摂取後2〜8時間以内に胃や腸
  に激痛を感じるのは幼虫が粘膜に穿入するためで胃アニサキス症の場合は内視鏡による摘出
  で症状はすぐに回復します。また腸アニサキス症の場合は内視鏡による治療ができないので
  保存的治療で数日以内に自然治癒します。

    日本での症例報告数は年間2000〜3000件程度でその9割が胃アニサキス症、腸アニサキス
  は1割程度でイレウス、腹膜炎、虫垂炎に類似した症状が現れるとのこと。またアニサキス症の
  発症にはアレルギー反応の関与が考えられるので初感染の場合には痛みも感じず感染に気付か
  ない緩和型のケースが多く2回目以降再感染の際に即時アレルギー反応を起こし劇症型となる
  ケースが多いようです。また体質によっては何回感染しても全く症状が出ない場合もあるようです。

    一般には人の体内では成虫になったり産卵したりは出来ないとされていますが極稀に人の体内
  で幼虫が長期間生存していた例や成虫まで成長したという例も報告されており現在アニサキスは
  人(特に鮮魚を生食する習慣のある日本人)に対しても最終宿主のターゲットとして進化し続けて
  いるようです。
 
    これと言った特効薬なども見つかっていないのが現状で人の胃酸には強く例えば酢の中でも
  50日くらいは生き延び生理食塩水なら150日以上の生存も確認されています。また放射線照射
  の実験では食品照射線量としてはほぼ上限の0.6Mradの照射によっても殺虫効果は認められない
  という生命力の強さ。間違っても料理の中に混入しないよう釣り人各自で充分に注意しましょう。

  
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